一人デモの専門家
善意でぶつかっていくのに、他人の意見にすぐ揺さぶられる感性型の実践家タイプ。
D · 생존확률 30%

あなたの物語
原作で破滅する悪役令嬢に憑依したあなたは、殺される結末を避けるために宣言した。
「今日から善人として生きます!」
あなたは屈託のない笑みを浮かべ、自分から人々に歩み寄った。病んだ使用人に薬を届け、貧しい子どもたちに奨学金を出し、些細な諍いが起これば先に謝った。はじめは誰もがあなたの行動を疑ったが、飾り気のない真心が少しずつ伝わるにつれ、警戒していた人々も一人、また一人と心を開きはじめた。
だが新しい人生にも、致命的な弱点はそのまま残っていた。
あなたは人の言葉に流されやすく、一人で重要な決断を下さねばならない場面ではすぐに不安になった。誰かが涙ぐみながら事情を訴えてくれば、疑うより先に助けたくなってしまうのだった。
そしてついに、事件が起きた。ある日、長く付き合いのあった一人の令嬢が涙を流しながら訪ねてきた。
「あなたなら私を信じてくださいますよね? 父が無実の罪を着せられたんです。この書類さえあれば真実を明らかにできるのに……」
あなたは深く考えなかった。
「もちろんです。早く持っていってください」
その書類が家門の軍事機密を記した文書だということも、彼女があなたを利用しているということも、確かめないまま。
数日後、その文書が敵国へ渡ったという噂が広まり、あなたは家門の裏切り者に仕立て上げられた。皆が指をさしてくるので、はじめは涙がにじんだ。
あなたは急いで政敵の屋敷へ向かった。
「私が渡した書類、今すぐ返してください。今度は私が自分で取り返します」
だが、用意した証拠も交渉の手札もなく、感情だけで押し切ろうとしたあなたの反撃は、老獪な政敵には通じなかった。それどころか不法侵入という言いがかりまでつけられ、あなたは窮地に追い込まれた。
結局あなたは街頭に出て、一人でのデモを始めた。人々は舌打ちをするばかりで、誰も助けてはくれなかった。
まさにそのとき、首都全体がひっくり返るような騒ぎになった。
北部大公が軍を率いて首都に入ったという報せが届いたのだ。誰もが右往左往して避難するなか、あなたは頑としてその場に立ち、デモを続けた。
"私は無実です! お願いですから、話を聞いてください!"
だが、誰にも届かなかったあなたの声に足を止めたのは、意外にも北部大公その人だった。
「お前が噂の悪女か」
あなたは怯えた顔で彼を見上げた。
「あの……善人になろうと努力している最中なんですけど」
しばらくあなたを見つめていた大公は、ふっと笑った。
「それは後で判断する。まずは生き延びろ」
彼はあなたを自らの庇護下に置いた。あなたはかろうじて命拾いしたが、この一件ではっきりと悟った。優しい心だけでは誰かを助けることはできず、勇気だけでは世界を変えることもできないのだと。そして何より、他人の言葉を信じるのではなく、自分で確かめて判断する力が必要なのだと。
そしてもしかすると、あなたを死の運命から救ってくれるのは、原作で真っ先にあなたを疑ったまさにその男なのかもしれない。
アドバイス
人をとりわけよく信じ、よく従うあなた。現実感覚がまったくないわけではないけれど、目の前の相手を疑ったり、頼みを断ったりできない性格だ。自分が信頼を示せば、相手も自分によくしてくれるはずだと思っているからだろう。でも、優柔不断であることと優しいことは別の問題だ。ほどよい一線を保ちながらも一緒にいられる人たちこそ、あなたの本当の友人のはずだ。